ビーグル

犬のキャラクターとしてもっとも高い知名度を誇るのが「スヌーピー」だと思います。スヌーピーのモデルとなった犬、それがビーグルです。ビーグルは紀元前から続くハウンド種で、猟犬中の猟犬と言われています。垂耳と表情豊かな愛嬌のある顔、引き締まった体が人気の秘訣で、スヌーピーと共に日本はもちろんのこと世界中で愛されている犬種です。

ビーグルについて

ビーグルは、イギリス原産の中型犬です。紀元前のギリシアでウサギ狩りに使われていたハウンドをルーツとしている犬で、ハウンドの中では最も小さい犬種となっています。15世紀~16世紀ごろから、ヨーロッパ各国でウサギ狩りのために広く飼育されるようになった猟犬です。「ビーグル」という名前はフランス語の「beigle(小さい)」に由来しているとも、古代フランス語の「開いた喉」に由来しているとも言われています。ハウンドとしての血統の名残りか、低音で響く独特の吠え声を持っていて、その鳴き声から「森の鈴」、「森のトランペッター」、「草原の声楽隊」など様々な相性があります。嗅覚が非常に優れているので、エリザベス王朝時代には優秀な猟犬として大切にされてきました。その嗅覚を活かし、現在はオーストラリアや日本の成田空港などで「検疫探知犬」として、持ち込み禁止の食品や物品を嗅ぎ分けるワーキングドックとしても活躍しています。アメリカでは猟犬用・家庭用の2系統で繁殖が行われ、爆発的な人気を得ました。猟犬としての需要が減った現在でも、その愛くるしい表情や姿から家庭犬として世界各国で高い人気を集めています。

ウサギ狩りとビーグル

ビーグルはイギリスのスポーツ「ウサギ狩猟」にも多く用いられていました。人々はラッパの音を使ってビーグルに指示を出します。ウサギはビーグルの目を惑わすために岩から岩へと跳ね移ったり、急に方向をかえたりと上手に逃げ回ります。それをビーグルたちはよく通る高い声で仲間たちと連絡を取り合い、ウサギたちを追いつめて行くのです。この名残りから、ビーグルは吠えやすい犬種として知られています。幼少期にしっかりとしつけないとよく吠える子になってしまうので注意が必要です。ウサギ狩りは複数のビーグルたちで協力して行っていたため、ビーグルは集団での飼育も問題なくできます。ビーグルは足の速さは他の犬種に比べるとさほど速くないのですが、豊富な体力と得物を追いながら延々鳴き続ける「追い鳴き」と呼ばれる習性を持つため、日本では猪猟の勢子犬などに起用されたこともあります。

身体の特徴

ビーグルは大きくて丸い垂耳とピンと立った真っ直ぐなシッポを持っています。被毛は短く密生していて、毛質は硬いですが滑らかです。ビーグルは国によっては小型犬と分類されることもあり、大きさの定義は様々です。標準体重は7㎏~12㎏、体高は35㎝前後となっています。日本の柴犬と同じくらいのサイズと考えていいでしょう。アメリカの定義では大きくても38㎝位まで、それ以上はあまり好まれないようです。原産国のイギリスではそれより一回り大きい16インチ(約41㎝)まで認められています。日本では理想体重8㎏~14㎏、体高は33㎝~40㎝とアメリカよりは大き目ですね。小型ですが筋肉質でがっしりとした頑丈な体格をしています。毛色はトライカラーと呼ばれる黒・茶・白の3色模様が最もポピュラーです。脚とシッポの先、お腹などが白く、背中が黒、頭から肩にかけてが茶色になっています。もう一つはレッド&ホワイトと呼ばれる毛色で、橙色と白の2色になっています。この橙色の濃さによって様々なバリエーションがあり、最近では橙色の薄いものを特にレモン&ホワイトと呼んでいます。基本的にどのカラーも、尻尾の先と足の先は白いことが定義付けられています。これらの他に、ブルートライ、チョコレートトライというカラーもあるのですが、これらはミスカラーといって遺伝的に問題があるとされ、あまり好まれません。

性格

ビーグルは集団で狩りをしていた犬種のため、非常に社交性が高く、飼い主だけでなく他の人や犬にもとても友好的です。陽気な性格で、少しマイペースなところもありますが、深く物事を考えないので、多少の失敗ではへこたれません。色々なものに好奇心旺盛で、猟犬のさがか、動くものに目が無く、散歩中に猫などを見付けると追いかけたがったりします。しかし、幼いころからきちんと躾けていれば飼い主がコントロールできるので心配いりません。動きは俊敏で活発、遊び好きなので、子供との相性もよく、温厚な性格なため家庭犬にも向いていると思います。寂しがりなところがあるので、長時間お留守番させた場合には沢山スキンシップをとって遊んであげましょう。素直で友好的な性格なので日常のしつけはしやすいタイプだと思います。ただ、あまり難しいことは覚えられないので、根気強く躾ける必要があります。楽天的で誰にでも付いて行ってしまうので、普段から呼び戻しもしっかり教えておきましょう。

飼うときの注意

日頃のお手入れ

ビーグルは短毛なため、手入れは比較的簡単です。毎日のブラッシングと月に1回程度のシャンプーをすれば大丈夫です。ブラッシングは皮膚のマッサージも兼ねて丁寧に行いましょう。散歩などで汚れた場合には濡れたタオルなどで拭き取ってあげるといいです。垂耳の中が汚れやすいので、定期的に耳掃除も行ってください。暑さ寒さにもそれほど弱くないので、屋外でも飼育できます。しかし、その場合には気候に合わせて体温調節できるように配慮してあげましょう。身体の割りに声のボリュームが非常に大きいので、無駄吠えしないように小さいころからしっかり躾ける必要があります。また食欲旺盛なので肥満になりやすく、拾い食いもしやすいので散歩のときは気をつけましょう。散歩は1日に1回30分程度行うか、自由に遊べる広い公園などに連れていくといいでしょう。運動不足になるとストレスをためやすいので、毎日欠かさずの散歩やスポーツが必要です。

気を付ける病気

食欲旺盛なため、肥満になりやすい犬種です。特にオスに比べてメスは食べ物に貪欲で、太りやすい傾向にあります。なんでも口に入れてしまうので散歩やおもちゃの扱いには細心の注意を払ってください。肥満はヘルニアなど各種の疾病を誘発するので気をつけましょう。垂耳なので耳の中が蒸れやすいため、外耳炎を起こすことがあります。耳の手入れも小まめに行うようにしましょう。その他には白内障、緑内障、角膜ジストロフィー、小眼球症などの眼の病気、甲状腺腫瘍、副腎皮質機能亢進症、若年性多発性動脈炎などに注意しましょう。

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